なぜ、XSheetを作ったのか。
250社以上のHubSpot導入をお手伝いするなかで、何度もぶつかった「現場の壁」。それを越えるために、XSheetは生まれました。
XSheet に入力 → HubSpot に反映
「やっぱり、使い慣れたスプレッドシートに戻りたい」「気づくと、戻ってしまう」。多くの現場から、この声を本当に何度もいただいてきました。HubSpotは便利でも、新しい画面を一から覚える負担が、現場の足を止めていたのです。
1979年のVisiCalcにはじまり、Lotus 1-2-3、Excel、そしてGoogleスプレッドシートへ。行と列で情報を整理する「表形式」の画面は、40年以上かけて磨かれ、ビジネスの共通言語になりました。新人がいちばん最初に覚えるのも、ベテランが最後まで手放さないのも、この画面です。「スプレッドシートに戻りたい」は、わがままではなく、それだけ深く身体に染みついた道具だという証拠なのです。
ところが、画面が使い慣れたスプレッドシートの形になるだけで、現場の気持ちのハードルは一気に下がります。「これなら、もっとこういうこともできるのでは」と、現場からアイデアや意見が次々に溢れ出してくる。その様子を、私たちは何度も目の当たりにしてきました。
画面が「いつものスプレッドシート」になるだけで、ぐっと使いやすくなる。そこから、現場のアイデアが動き出す。
一方で、スプレッドシートやExcelのまま顧客管理を続けると、会社の成長とともに必ず壁がきます。ファイルが人ごと・部署ごとに増えて、どれが最新か分からない。入力のルールが少しずつ崩れて、集計しても数字が合わない。担当者が変わると、管理そのものが止まる。成長のタイミングで運用が崩壊していくケースを、私たちは何度も見てきました。
この2つの経験から、答えはひとつでした。画面は、慣れ親しんだ表形式のまま。データは、スプレッドシートのファイルではなく、HubSpotという整った器にたまる。入力のしやすさと、崩れない運用。その両方を成立させるために、たどり着いたのがXSheetです。
開発にあたっては、AIが自動文字起こしのデータを読み取ってHubSpotを更新する仕組みも検討しました。それでも私たちは、あえて「すべてを自動化しない」という選択をしています。理由は2つあります。
すべてを自動化すると、現場の人が育ちにくくなります。実際に入力する工程そのものが、現場の教育、ひいては営業力の向上につながると考えています。
仕組みを深く理解した人が自動化を使う分にはいい。けれど理解が浅いまま自動化に頼ると、ミスや実務上の困難を生みます。手入力のプロセスを一度挟むことで、結果的に間違いの起こりにくい環境ができます。
入力は、人の手に残す。そのうえで、正しく溜まったデータの活用はAIに委ねる。XSheetは、この役割分担の上に立っています。